フケ予防用キャットフード
フケが出る原因は様々
健康な猫でも冬場の乾燥した時期などには、フケがでることがあります。またハウスダストが原因のアレルギーとしてのフケもあるでしょう。これらは加湿と清潔を保つことで改善されます。
自由猫の場合、外からノミやダニを連れて来ることがあります。ノミやダニが原因で、フケになることもありますから、定期的にノミダニ対策をしましょう。
神経質な猫だとストレスからフケがでることがあります。引っ越し、新しく仲間となった猫、部屋の模様替えなどが原因になるのです。こういった場合、猫が落ち着けば症状は改善されます。
さらには、食べているキャットフードが原因の場合もあります。皮膚病までいかない、ただのフケだとつい見過ごしてしまいがちですが、フケがずっとでるようならキャットフードを切り替える必要があるかもしれません。
フケを予防するキャットフードとは
ご自身のこととして考えてみてください。連日、脂っこいジャンクフードや添加物の多いお菓子を食べ続けたらお肌の状態はどうなるでしょう?ニキビができて、頭皮にはフケがでたりしませんか。
猫も同じように、劣悪なキャットフードを食べていることで皮膚が荒れて、フケがでるようになるのです。人間なら野菜を食べなさい、乳酸菌をとりなさいなどと言われるところですが、猫の場合はどうしたらいいでしょうか。
良質のタンパク質が含まれているもの
フケ対策として、まずは良質なタンパク質が主体のキャットフードに切り替えてみましょう。
皮膚は常に新しいものに生まれ変わっています。フケとなって落ちていくのは、角質化した古い皮膚です。しかし、体内の代謝のリズムが狂うと、勝手に皮膚をどんどん剥がしていってしまい、結果としてフケが目立つようになるのです。
猫は肉食のため動物性タンパク質を主食としています。ですから、消化吸収のいい動物性タンパク質をとることによって、体調を整えることができます。体調がよくなれば、代謝の問題も解決します。
ただし、動物性たんぱく質が主原料のものでも、4Dミートや〇〇ミール、肉副産物のようにどんな動物の肉が使われているのか明記されていないものには要注意です。そのようなフードには粗悪な肉が使われている可能性があります。
フケが気になって神経質に1日何度もブラッシングしたり、週に何度もシャンプーしたりするのはよくありません。それよりも内側からしっかりと健康な体質になるように、良質なタンパク質を含むキャットフードを選んであげましょう。
オメガ脂肪酸が含まれているもの
特にフケがひどい間は、アレルギー対策として魚素材のキャットフードがおすすめです。白身魚やサーモンが主体で、穀物や添加物の少ないキャットフードを選びます。
青魚にはオメガ脂肪酸という成分が多く含まれています。オメガ脂肪酸は皮膚や被毛の健康維持に関係している成分です。例えば、リノレン酸やリノール酸は皮膚の乾燥を防ぎ、DHAやEPAは炎症を皮膚の抑える働きをします。
皮膚の健康状態が良くなれば、自然とフケも減ってくるはずです。
魚が主原料のキャットフードを用意することが難しい場合は、手作りしてみてもよいでしょう。
手作りフードの場合も、白身魚か鳥のササミを中心にしたフードにします。皮膚病対策として、抗酸化作用のあるサプリメントを足してあげるといいでしょう。
ただし、魚を食べすぎてしまうと黄色脂肪症(イエローファット)という病気になってしまうため、くれぐれも与え過ぎには注意しましょう。