心臓病用キャットフード
心臓病とは
猫の心臓病でもっとも多いのが心筋症です。心臓の筋肉である心筋の異常で、心臓が正常に働かなくなってしまう病気です。心筋症には肥大型・拡張型・拘束型といったタイプがあります。
心臓病になってしまうと、血液が心臓から送り出されなくなってしまうので、全身の臓器が弱っていきます。元気がない、食事をしているのに痩せていく、歩くときにふらつく、そんな症状が目立ってきたら、心筋症かもしれません。すぐに病院で診察を受けてください。
心臓の動きが悪いと血の循環が悪くなり、血がかたまりやすくなってきます。それが血管につまり、血が流れなくなってしまうと血栓塞栓症になってしまいます。そうなるとかなり危険な状態ですから、注意しましょう。
心臓病の猫用キャットフード
心臓病用のフードというのはほとんど市販されていません。ではどのようなキャットフードを選んだらいいのでしょうか。必要なもの、いらないものを基準に判断して選んでいくことをおすすめします。
猫に必要なタウリン
猫にとって必要なタウリンが不足すると、心臓病にかかりやすいと言われています。猫が自分の体内で十分なタウリンを合成できないということは知られているため、必要量のタウリンはキャットフードに添加されています。
タウリンはとり過ぎても自然に排泄されるものなので、もしキャットフードに含まれている量が足りないと思われるようなら、サプリメントなどで追加するのもいいでしょう。
塩分の少ないもの
心臓病の猫には、腎臓病の猫の療法食がすすめられます。理由はどちらの病気も塩分が少ないキャットフードが望ましいからです。
塩分は健康な猫には必要なものなのです。体内のバランスを整える役目を果たしていて、不足すると病気になります。
健康な猫では、キャットフードに含まれる塩分が0.5%以内なら問題ありませんです。しかし、心臓病の場合は、それより少ないナトリウム含有量の腎臓病療法食をおすすめします。
療法食は味が薄いので、食べてくれないかもしれません。あまり食べないようなら、鳥のササミを蒸したものや、鶏ガラからとったスープなどで風味を足してあげると、食いつきがよくなるようです。