毛並みを良くするキャットフード
猫の美しさを決める毛並み
つやつやした毛の猫は、見ているだけでうっとりとしてしまうものです。美しい毛艶を保つには、どうすればいいのでしょうか。
一番大切なことは、毎日のブラッシングです。猫は換毛期以外でもかなりの抜け毛がありますから、できるだけこまめに取り除いてあげましょう。またブラッシングによる刺激が、次の新しい毛を育てますし、猫も喜ぶのでぜひ毎日やってあげてください。
ただブラッシングもやり過ぎてはいけません。猫が気持ちいいと思っていられる時間、優しくやってあげるていどで十分です。
適度にブラッシングしてあげているのに、どうも毛艶が悪くぼそぼそした感じがする、もっとフワフワ、モフモフした毛になって欲しいのにと悩まれているなら、キャットフードを見直しましょう。
毛艶をよくするのに必要な栄養素
毛艶をよくするには、栄養価の高いキャットフードを与えることが重要です。
ではどのような栄養素が、毛にはいいのでしょうか。キャットフードの成分表をよく見て、以下の成分が含まれているものを選んでください。
オメガ3脂肪酸
オメガ3脂肪酸は、皮膚の炎症をおさえて毛艶をよくしてくれます。主に青魚に含まれているEPAとDHA、野菜や果物、植物油に含まれるαリノレン酸などがあります。
オメガ6脂肪酸・
オメガ6脂肪酸の一種であるγリノレン酸は、毛質をよくするのに役立ちます。また、リノール酸とアラキドン酸は猫の体内ではあまり合成されないため、食事から積極的に摂取する必要があります。
ビオチン
ビタミンBの一種であるビオチンは、被毛や皮膚にとって重要なビタミンです。アミノ酸の代謝や、毛を作るタンパク質の働きをうながします。他にも、アレルギーによる皮膚炎のもとを、体外に排泄する働きがあります。犬は体内で合成することができますが、猫は合成することができないため、やはり食事からの摂取が必要になります。
ビタミンA
ビタミンAは皮脂の分泌や粘膜の健康維持に役だっています。皮脂はよい毛艶に必要なものです。ビタミンAが不足すると皮膚障害が起こるといわれています。
猫はビタミンAも体内で合成するための酵素を作ることができないため、必然的に食事から補給する必要があります。
毛艶をよくするキャットフード
基本中の基本として、良質なタンパク質を多く含んだキャットフードを選びましょう。。長毛種用といったものも、販売されています。長毛種の毛質は日本猫などと違いますから、専用のフードを選ぶといいかもしれません。
穀物の含有率の多いフードは、毛艶をよくはしてくれません。むしろアレルギーなどのもとになるので、ぼそぼその毛になってしまうことがあります。
手作りフードの場合は、マグロのアラなどを積極的に利用しましょう。煮たマグロにカボチャの茹でたものを少量添え、オリーブオイルを数滴たらしたものがおすすめです。