猫の病気とキャットフードの関係

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キャットフードが病気の原因になることも

猫にとって主食であるキャットフードを食べていて、病気になるというのは問題です。
猫の寿命は、近年になって飛躍的に伸びました。猫まんまといわれる、ご飯にみそ汁と煮干し、オカカなど添えただけの食事で、外で自由に暮らしていた頃は、猫の寿命は10年くらいのものだったのです。それが今は、室内飼いの猫は20年近く生きられるようになりました。

長寿なのは快適で安全な室内飼いということもありますが、やはり栄養価のあるキャットフードが常に食べられるという理由もあるのでしょう。そんな役立つキャットフードですが、病気を引き起こす原因ともなります。ではどんな病気を心配したらいいのでしょうか。

肥満

狩りをしていた頃は、猫はお腹いっぱいになるまで食事をするということはほとんどありませんでした。仮ににうまく獲物がとれて満腹になったとしても、その後はのんびり眠って空腹になるまで過ごしたのです。

飼い猫はどうでしょう。体を酷使して狩りをする必要もなく、毎日おいしい食事が与えられます。キャットフードは猫が好むように香料なども添加されていますから、与えられたら満腹であっても好きなだけ食べてしまうのではないでしょうか。

好きなだけ餌を食べられることで真っ先挙げられる問題が肥満です。肥満になると、人間同様さまざまな病気になります。心臓病、腎臓病、糖尿病、関節炎などになると、本来長寿であるはずの家猫も短命になってしまいます。なにより病気の症状で肉体的にも精神的にも苦しむことになります。

猫には年齢に応じて必要とする摂取カロリーが決められています。カロリー過多にならないように与える食事の量を調節してください。

尿の結石

近年、猫の尿結石が増えています。原因はキャットフードに含まれているマグネシウムやカルシウムなどのミネラルの過剰摂取です。しかし、ミネラルは猫にとって必要不可欠で、総合栄養食には必ず入っている成分です。

十分に水を飲んでいれば、自然と排出されるので問題はありません。ところが水が汚れているとか、入れ物に水が入っていないのに飼い主が気付かないなどで、うまく水を飲めないことがあります。水分をとらないと尿は濃くなり、結晶ができて最終的に結石になってしまうのです。

予防するには、水を確実に飲ませる。食事のうち1食はウェットキャットフードに切り替えて、水分をとれるようにするなどの工夫が必要です。

アレルギー

猫も食物アレルギーになります。特に気を付けなければならないのは、穀物と粗悪な原料です。

成分表の上位に穀物があるのも、注意しなければいけません。本来、猫は肉食です。したがって、穀物の消化が得意ではありません。穀物がまったく入っていないフードが理想です。入っていても20%以下までにしましょう。消化しきれない穀物はアレルギーの原因になります。
また、粗悪なキャットフードを食べ続けていると、アレルギー症状がでることがあります。キャットフードの成分表にミートミール、チキンミールなどが上位にあるようなら注意しましょう。それらは本来なら捨てられるべきクズ肉です。いくら主原料が動物性のものであったとしても、このような原料を使用しているフードは猫にとっては却って悪影響です。

病気を予防するためには

与えるキャットフードによって引き起こされる病気いうことは、裏を返せば与えるフードによって予防することができる病気でもあるということです。
キャットフードを与える時は以下の点に注意しましょう。

  • 穀物ではなく、動物性たんぱく質が主原料のものを与える
  • ミートミール、チキンミールなど、何の肉が使われているか分からないフードは避ける
  • 水を充分に飲ませる
  • 猫の年齢に応じた必要摂取カロリーに合わせてフードを与える

【参考】
http://キャットフード.tk/偏食下痢肥満.html