グレインフリーキャットフード
グレインフリーとは
グレインフリーとは、穀物不使用という意味です。グレインフリーのドッグフードは、より猫の食性に近づいているフードです。
猫に穀物は必要ない
猫は人間や犬と違って完全な肉食動物です。自然界ではネズミのような小動物を狩って餌としていました。この食性は家猫になってもほとんど変わっていません。そのため、肉を消化するのに優れています。
反対に、猫は穀物を消化するのが苦手です。そのため本来ならば穀物はキャットフードに使わなくてもいいものです。そのはずなのに、なぜか安物のキャットフードには大量に混ぜられているのです。これは、コストを抑えるため、フードの嵩を増すためなど、人間の都合によるものなのです。
グレインフリーキャットフードの見分け方
パッケージに「グレインフリー」「穀物不使用」と書かれているものならば、基本的に穀物は使用されていないでしょう。グレインフリーの表記が無い場合は成分表を見ましょう。キャットフードを含むすべての食品には成分表というものが表示されています。その成分表で最初に書かれているものが、もっとも含まれている割合が多い成分です。
グレインフリーキャットフードならば、白身魚、乾燥チキン、チキン生肉、鴨生肉、サーモンなどの主原料が最初に表示されています。
一方で、とうもろこし、小麦、大麦、玄米、エン麦、小麦粉、パン粉、米粉、コーンフラワー、オートミール等、これらの成分が最初に掲載されているようなら、成分の5割以上は穀物だと思ったほうがいいでしょう。最初に記載されていなくても、どこかしらで上記の文字を発見した場合、そのフードはグレインフリーではありません。
グレインフリーフードにも炭水化物は含まれる
グレインフリーキャットフードですと、タンパク質の割合が60%前後となります。残りの40%の中には炭水化物に分類される原料が含まれています。炭水化物=穀物という印象を持っている方ならば矛盾していると捉えてしまうかもしれません。では、穀物を使わずになにを使用して炭水化物を含んでいるのでしょうか。
炭水化物は成形のために使われる
キャットフードを作るときはミール類(肉や魚などのタンパク質成分)を砕いてから成形し、猫が食べやすい状態にしなければいけません。肉類だけだと、うまくまとめることができません。何らかの繋ぎとなる成分が必要です。
その役割を担っているのが穀物なのです。穀物使用のキャットフードで、小麦粉やパン粉が使われているのはコスト削減の他にも成形しやすいという利点があるからです。
しかし、グレインフリーキャットフードはたとえ繋ぎのためであったとしても穀物を使用することはできません。そこで、穀物以外の原料から炭水化物を使用しているのです。
使われている炭水化物の原料
グレインフリーキャットフードに使われている炭水化物の原料で多いのはイモ類と豆類です。他にもカボチャなどの野菜がおこなっている場合もあります。
これらの原料はただフードの繋ぎに役立つだけではありません。食物繊維が豊富にふくまれています。わざわざ穀物を摂取しなくても、グレインフリーのフードだけで食物繊維を十分とれるようになっています。
手作りごはんはグレインフリー
手作りごはんの場合、ほとんど穀類を使うことはありません。そもそも飼い主が使う材料を選ぶことができるため、穀物を使用しなければ必然的にグレインフリーになります。
鶏肉や白身の魚などは高蛋白質で消化に良いためおすすめです。それだけでは足りないビタミンやミネラルは野菜やサプリメントなどを使用して補いましょう。
ただし、玉ねぎや長ネギなどのネギ類やブドウ(レーズン)など、猫が食べると健康に悪影響を及ぼすものは与えないようにしましょう。また、動物性たんぱく質だからといって青魚ばかりを与え過ぎてしまうとイエローファットという病気になりやすくなるため与え過ぎには注意しましょう。
キャットフードであれ手作りフードであれ、偏った栄養は健康に良くありません。猫の食性を正しく理解し、バランスの取れた食事を与えるようにしましょう。
【参考】
https://www.a1tutor.com/koukyuuna.html
http://www.circle2circle.net/select.html