質の悪いキャットフードの見分け方

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見分けるには成分表示をチェック

ホームセンターや大型のペットショップに並ぶキャットフードは、一見するとどれも同じように見えます。可愛らしい猫の写真が袋の表面には印刷されていて、それだけでも購買欲がそそられます。
けれど裏側の成分表示をよく見比べてみてください。質の悪いフードとよいフードの違いが、すぐにわかります。

こんなフードは要注意

袋を手に取ったら、裏返してみましょう。そこに成分表示があります。キャットフードを購入するときは、必ずこの部分をよく見てからにしてください。質の悪いフードは、このような表記のものです。

最初に穀類が書かれている

成分表示の最初に、

穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)

のような表示がくるフードには特に注意が必要です。成分表示の最初に書かれている原料は、材料の中で最も多く使われているものです。つまり、猫が本来主食としなければいけないタンパク質(肉や魚)ではなく、猫が消化しづらい穀類がメインに作られているフードなのです。
穀類が含まれていても、肉よりも割合が少なかったり、3割程度に留めていたりする場合は良いのですが、劣悪フードの場合は5割を超えているものもあります。

穀類の多いキャットフードは、猫によっては消化不良を起こすことがあります。消化不良は下痢や便秘、フードアレルギーを引き起こします。こういった病気の原因となる穀物メインのフードは、質が悪いという他ないでしょう。

なんの肉かわからない

最初に「穀物」と書かれていないからといって、安心してはいけません。肉類の表示の中にも、なんの肉なのかわからないものがあります。

たとえば、チキンミール、ミートミール、牛肉粉、豚肉粉、などの表記があります。チキンミールは何となく想像はつきますが、ミートミールだと完全に分かりません。このように○○ミールなどと表示されている肉類は、人の食用には適さない廃棄される部分を粉々に砕いて作り上げたくず肉のことです。骨や爪、嘴を含む鶏頭、足、羽毛も含まれます。さらには、完全に衛生処理されていない内臓、蹄なども含まれています。

どんな物を使って作られているか分からない食事ほど恐ろしいものはありません。それは人間に限らず猫でも同様です。「牛肉」「鶏肉」など明記すれば良いのに、わざわざ○○ミールのように原料を誤魔化しているフードは上記の理由から質が悪いといって間違いないでしょう。

特に気を付けたいのが、酸化防止剤として使われるエトキシキン、BHT、BHAと着色料です。質にこだわるならこういったフードは避け、なるべく「ビタミンC(アスコルビン酸)」や「ローズマリー抽出物」のような自然由来の添加物が使われるフードを選びたいものです。

なんの魚かわからない

肉だけではありません。魚も謎だらけです。「魚介類」の後に、フィッシュミール、フィッシュパウダー、マグロエキス、カツオエキスという表記のものがあります。

本来なら原材料に、カツオ、マグロ、アジなどの魚の種類を記載すればいいものを、正体不明のフィッシュミールと表示されています。これらは人間の食用には適さない魚を加工したものです。
深海魚などの名前の知られていない魚でも、食用になるものはあります。そのようなものを使用している場合はいいのですが、倉庫で腐りかけている保存状態椅子のよくない魚が使われることもあるのです。

フィッシュミールやフィッシュパウダーに対して、マグロエキスとカツオエキスは問題ないと思われるかもしれません。しかし、あくまで「エキス」であって、マグロやカツオの身が使われているわけではありません。マグロやカツオからとったほんの少しのエキスで風味付けしているのです。

人口添加物が使われている

食べ物を加工して出荷するためには、品質が損なわれないように保存料や酸化防止剤などの添加物が使われなければなりません。けれども、化学合成された添加物の中には、猫の健康にとっては危険なものもあります。中には発がん性が指摘されているものもあります。このような危険な物質を大量につかっているフードは質が悪いと言わざるを得ません。

購入したフードの質を見極める

既に猫を飼っている方の中には、普段から何気なく与えているキャットフードの質について心配する方もいるでしょう。あるいは、ちゃんと表示を確認して買ったけれど本当に大丈夫だろうかと不安に思うかもしれません。
そんな方は自分の目でフードの質を確かめましょう。水を使った2種類の方法である程度の質を知ることができます。

フードを一晩水につける

小さなコップに水を入れ、そこにフードを1~3粒ほど落としましょう。そのまま一晩放置し、フードがどんな状態になっているかを見ましょう。
もし、フードの色が抜けて水に染み出ているようでしたら、そのフードには着色料が使用されています。
また、虫がたかっていなかったり、全く腐っていなかったりする場合は、防虫剤や防腐剤の使用を疑った方が良いでしょう。

フードを砕いて水に溶かす

少し手間がかかりますが、フードを細かく粉砕して水に溶かす方法でも質を知ることができます。かき混ぜてみても水に溶け切らず、沈殿物や浮遊物がある場合は要注意です。こういったフードには原料となる動物の骨や歯、爪などの肉以外の副産物が使用されている可能性があります。

質の悪いフード買わないために

劣悪フードは原材料で見抜けます。

  • 穀物が原料の中で一番多い。
  • 原材料の表記が曖昧
  • 天然成分由来ではない保存料使用。

これらの表記があったら、猫の健康のためにはあまりおすすめできません。避けるようにしましょう。

【参考】
http://キャットフード.net/select.html
https://fridaynightrunning.com/成分.html